イラストレーターでイラストを描く

皆さんこんにちは。

グラフィックデザイナーの三條直人です。

さて今回はタイトル通りアドビのイラストレーターでイラスト(線画)を描く方法を

ご紹介致します。イラストレーター(通称イラレ)は、ベクターと呼ばれるデータ方式

で作成するソフトです。ベクターは簡単にいえば、どんなに大きく引き伸ばしても、

歪まないデータ形式になります。写真などに使われているビットマップ方式は細かい

ドットで出来ている為、拡大するとポリゴンやモザイクの集まりの様に見えます。

ベクターはそうならないので、どんなサイズにも対応可能。従って印刷データの版下

作成用にはイラストレーターがよく使われます。


ちなみにイラストレーターという名前ではありますが、イラレでイラストを描く

デザイナーは、あまりいません。イラスト専門のクリエイターは大体クリップスタジオ

などのグラフィックソフトで作成される方が多いです。

今回はイラレでも奇麗に描ける簡単な方法とコツをご紹介します。


まず下書きを用意しよう

紙に鉛筆などでラフデザインを描きましょう。

描けたら、スキャナやスマホの写メで画像にしてイラレに埋め込みます。

この時、下書きレイヤーを予め用意しておくと後々作業しやすいです。

ブラシツールのコツ

ブラシツールは新規作成しましょう。

おすすめは3pt 1pt 0.5ptです。作品の仕上がりサイズにもよりますが、あまり

太すぎないほうが描きやすいですね。太さ違いを何種類か事前に用意しておきましょう。

ブラシ作成にもポイントがあります。新規カリグラフィブラシを作成して

太さを決めたら、隣の設定を『筆圧』にします。更に筆圧加減をMAXに変更します。

この設定をすることでペンタブでも、細筆のような滑らかな線を引くことが可能です。

自分だけのお好みの設定を見つけましょう。

あとは別レイヤーを上層に作って、ブラシツールで描いていきます。

細かい部分は拡大しながら、鉛筆の線の上をなぞっていきます。

描画のコツ

上手に描く為のコツがあります。

それはブラシのサイズをデザインの場所によって変えることです。

手前にあるものや、はっきり目立たせたい部分は太いブラシを使い、細かいものなどは

細いブラシに持ち替えます。こうすることでより立体的なタッチを可能とします。

同じ筆で描くと平面的でのっぺりした仕上がりになってしまいますので気を付けましょう

仕上げ前のチェック

すべての線を描いたら、写真レイヤーを非表示にして描画部分を確認してみましょう。

ここで線が切れていたり、過不足が無いかチェックします。線を変えたいときは

線ごとに選択ツールを当てて線の太さや長さ、削除等の変更も可能です。

OKでしたらグループ化(ctrl+G)して保存しておきましょう。

こうすることで不意のオブジェクト誤移動を防ぎます。

お疲れ様でした。

次回はフォトショップ編です。




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